がん治療薬「オプジーボ」を誤投与、７０歳代の男性患者が死亡…神戸市の中央市民病院

投稿日 2025年3月5日 23:30:00 （医療総合）

　神戸市立医療センター中央市民病院（中央区）は５日、がん免疫治療薬「オプジーボ」の誤投与で、７０歳代の男性患者が死亡したと発表した。３０歳代の男性主治医が、検査の数値が投与を中止する基準値を超えていることを認識しながら、投与を続けたという。病院は誤投与と死亡との因果関係を認め、遺族に謝罪した。

がん免疫治療薬「オプジーボ」

　発表では、男性患者は昨年１１月、尿管がんの手術を受け、再発予防のため、１２月からオプジーボの投与を受けていた。同月２０日の血液検査で、肝機能の数値が投与を中止する基準値を超えたが、主治医は薬剤師に投与を指示。その後、男性患者は「全身がだるい」などと訴え、１月１７日の検査で肝機能の数値が大幅に悪化し、入院した。２月１０日、肝不全と腎不全で死亡したという。

　主治医は調査に「腎臓の数値が悪化していたことに気を取られた」と説明し、投与を中止しなかった理由は「覚えていない」と話しているという。また、薬剤師も検

続きを読む