再審求めていた石川一雄さんが死去、８６歳…女子高校生殺人の狭山事件で無期懲役

投稿日 2025年3月12日 17:38:00 （医療総合）

　１９６３年に埼玉県狭山市で女子高校生が殺害された「狭山事件」で無期懲役が確定し、服役後に仮釈放され裁判のやり直しを求めていた石川一雄さんが、同市内の病院で１１日に死去した。支援団体が１２日、明らかにした。８６歳だった。

石川一雄さん（２０２４年５月）

　石川さんは６３年、強盗殺人容疑などで逮捕され、６４年に１審で死刑判決を受けた。控訴審で否認に転じたものの、東京高裁の無期懲役判決が７７年に確定し、服役。９４年に仮釈放された。

　再審請求はこれまでに２回退けられ、２００６年に東京高裁に第３次請求を申し立てた。石川さんは講演や署名活動を続けていたが、支援団体によると、昨年末から体調を崩していた。

　石川さんは、１９６６年の静岡県一家４人殺害事件で再審無罪が確定した袴田巌さん（８９）と東京拘置所で一緒に過ごした時期があり、袴田さんの支援活動にも加わって

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