［佐藤優さん］慢性腎臓病（１）外交官時代、体重１００キロ超の肥満に…ロシア人と１日５回会食することも

　外交官としてモスクワの日本大使館に勤務し、長年、旧ソ連・ロシアとの外交に携わってきた。しかし、国際学会への派遣費用などを外務省関連団体に不正支出させたとして背任などで有罪となり失職。２００５年に発表した著書「国家の 罠（わな） 　外務省のラスプーチンと呼ばれて」が注目され、作家活動に入った。現在、外交や宗教、国際関係を中心に多くの著作を手がける。

　執筆で多忙だった０９年、足のむくみが強まり、尿にたんぱくが出た。かかりつけ医は、腎臓の病気を疑い、大学病院での受診を勧めた。翌年初めに東京女子医大病院（東京都新宿区）の腎臓内科へ。自宅から徒歩で行ける近さから選んだ。

　当時すでに高血圧症、脂質異常症、さらに糖尿病を抱えていた。要因の一つは肥満。大学入学時は、身長１メートル６７で体重６２キロと標準的だった。だが、モスクワ駐在時代、情報を得るためロシア人と会食する機会が増えた。時には１日５食、５０００キロ・カロリー以上を摂取した。体重は１００キロを超え、帰国後の外務省での激務でさらに太った。「健康より仕事優先でした」

　腎臓内科を受診した時期の体重は、８０キロ台半ばに落ちていたものの、肥満ではある。現在の主治医である

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