地下鉄サリン事件の被害者６２８６人は３路線３３駅に…日比谷線・小伝馬町駅が最多の１６６３人

投稿日 2025年3月20日 05:00:00 （医療総合）

　東京都心を走る地下鉄車内に猛毒のサリンがまかれた地下鉄サリン事件で、少なくとも３路線の３３駅で被害者が出ていたことがわかった。読売新聞が、警察庁がまとめた被害者の資料を入手して分析した。都心で起きた無差別化学テロの被害が広範囲で生じていたことが改めて浮かび上がった。事件は２０日で３０年となる。

地下鉄サリン事件で被害者の救助に追われた救急隊員ら（１９９５年３月２０日）

　事件は、１９９５年３月２０日に起きた。オウム真理教の幹部ら５人が営団地下鉄（現・東京メトロ）霞ヶ関駅に向かう日比谷、千代田、丸ノ内の３路線５列車にサリンをまき、１３人が死亡。２０２０年には、闘病を続けた女性も亡くなった。

　警察庁は事件後、被害に遭った６２８６人の性別や年齢、被害場所などをまとめた資料を作成。読売新聞は、被害場所が「駅構内」や「電車内」と明記されている人を抽出し、分析した。

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