慢性腎臓病　ｉＰＳで改善…京大チーム

投稿日 2025年4月4日 15:00:00 （医療総合）

マウスで確認　２年後治験目指す

　ｉＰＳ細胞（人工多能性幹細胞）から腎臓のもとになる細胞を作り、慢性腎臓病のマウスに移植すると腎機能が改善したと、京都大のチームが発表した。人に応用すれば人工透析を回避できる可能性がある。論文が３日、国際科学誌に掲載された。

　慢性腎臓病は腎臓が硬くなる「線維化」が徐々に進み、血液中の老廃物を尿から体外に出す機能が下がった状態になる病気で、成人の５人に１人が患っていると推計されている。腎臓は再生能力が低く、腎不全に進行すると、透析か腎移植が必要になる。

　京大ｉＰＳ細胞研究所の長船健二教授らは、人のｉＰＳ細胞から作製した腎臓のもとになる細胞を選別する手法や、数を１００倍以上に増やす方法を開発。移植に適した細胞を大量に作ることが可能になった。

　この細胞を慢性腎臓病の状態に

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