痛風　プリン体以外で尿酸値が高まる理由　数値を低く抑えるには？…予備軍の高尿酸血症患者は約１０００万人

　足の親指やくるぶしなどに突然激しい痛みを感じる病気の痛風は、血液中の老廃物である尿酸の濃度が高まり、結晶化することで生じます。原因に合わせた薬で治療し、生活習慣を改善すれば、再発防止にもつながります。（竹井陽平）

　厚生労働省などによると、国内には約１３０万人の痛風患者がいます。その予備軍となる高尿酸血症の患者は約１０００万人と推定されます。

　痛風は血液中の尿酸が増えすぎることが原因で起こります。尿酸はエネルギー源になる核酸成分のプリン体が肝臓で分解された老廃物です。通常は体内で生産された尿酸の約３分の２を腎臓で尿と一緒に、残る約３分の１を腸で便とともにそれぞれ 排泄（はいせつ） しています。

　しかし、〈１〉腎臓の排泄能力が落ちる〈２〉腸の排泄能力が落ちる〈３〉体内のプリン体が増え過ぎる――などの理由で血液中の尿酸値が７・０ｍｇ／ｄｌを超えると、高尿酸血症と診断されます。多くは無症状で１割ほどが痛風になります。

　足の親指の関節などの中に尿酸の結晶がたまると、発症につながります。何らかのきっかけで結晶の一部がはがれ落ち、白血球がこれを取り除こう

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