発達障害の自覚なく就活で苦戦　うつ病になった慶応大生…本人の得意なことで経済的自立の実現を

　「仮に発達障害の息子が高学歴になったとして、その先に安心・安全な将来があるのか？」

　この疑問に関して、これまで２回にわたりコラムを書いてきました。

   今回は、著書「ルポ　高学歴発達障害」（ちくま新書）を執筆されたライターの姫野桂さんに、発達障害支援動画メディア「 インクルボックス 」で、高学歴発達障害の人の方の就職活動の困難さについて伺ったインタビューをもとにお話しします。

　私は多くの専門家の意見から、発達障害は「障害告知・障害受容・障害開示は早い方が良い」と感じており、 前回のコラム では「早い方が就職の選択肢が広がる」とお伝えしました。

　発達障害の子の親の多くは「うちの子はいつか社会適応できる」と信じています。勉強がよくできる発達障害の子なら、「良い大学に入れば、良い会社に入れる」と、将来の経済的安心につながることを期待します。

　私ももちろん、「息子の将来の幸せを信じる」一人ですが、並行して「息子が社会適応できなかったら」「良い大学に入ったとしても経済的な自立が難し

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