［医療ルネサンス］ＣＯＰＤの治療＜４＞ワクチン接種　悪化予防

投稿日 2025年5月5日 05:00:00 （医療総合）

ＲＳウイルスに感染した当時を振り返る大西さん（三重県松阪市で）

　慢性 閉塞（へいそく） 性肺疾患（ＣＯＰＤ）の患者が呼吸器の感染症にかかると重症化し、命にかかわる恐れもある。

　三重県多気町の大西幸次さん（６８）は２００７年１月、会社の健康診断で「肺の詳しい検査が必要だ」との結果を知らされた。精密検査のために受診した松阪市民病院で、肺がんと併せてＣＯＰＤと診断された。２０歳の頃からたばこを毎日３０本吸っていたが、その後は禁煙し、抗がん剤治療と並行してＣＯＰＤの治療も続けてきた。

　がん治療の副作用で時々３７度台の微熱が出ることはあったが、昨年４月には熱を測ると３８度に達しており、服を着替えるだけでもしんどく、息が切れた。不思議に思い、同病院で診てもらった時には体温が３９度にまで上がった。検査の結果、ＲＳウイルスに感染していることがわかった。

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