がん遺伝子検査　１０万人突破、全国２８０施設で可能に…保険適用６年弱

投稿日 2025年5月15日 15:00:00 （医療総合）

　がん細胞の遺伝子を調べて効果が見込める治療薬を探す「がん遺伝子パネル検査」を受けた患者が、６年弱で１０万人を超えたと、国立がん研究センターが発表した。検査可能な医療機関は全国２８０施設に増えており、同センターは検査データを基に、新たな治療薬の開発が進み、治療成績の向上につながることも期待している。

　この検査は、数十から数百の遺伝子の変異を一度にまとめて調べる。手術や抗がん剤などの標準治療を終えていたり、効果が得られなかったりした患者を対象に、２０１９年６月に公的医療保険が認められた。

　発表によると、保険適用から２５年３月までに１０万１２３人が同センターのデータベースに登録され、検査を受ける人も月に２０００人を超えた。治療が難しい 膵臓（すいぞう） がんや希少がんの患者が増えているという。

　検査で治療薬が見つかる人は約４５％だが、結果が判明するまでの間に病状が悪化したり、治療が受けられる施設が限られて

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