難病治療で渡米するもトランプ政権から出国促された４歳女児、１年間の滞在延長認められる

投稿日 2025年6月4日 12:58:00 （医療総合）

　【ロサンゼルス＝後藤香代】小腸が短く食事で十分な栄養が吸収できない「短腸症候群」を患いながら、トランプ米政権から直ちに出国するよう促されていたメキシコ出身、米カリフォルニア州在住の女児（４）について、女児を支援する弁護士は３日、１年間の滞在延長が認められたと発表した。

５月２８日、米ロサンゼルスで、「短腸症候群」の治療を理由に滞在延長を求めて記者会見に臨んだ女児（左）＝後藤香代撮影

　弁護士によると、女児の母親のデイジー・バルガスさん（２８）が３日、米移民局（ＵＳＣＩＳ）から「人道的な一時滞在許可が付与された」との通知を受けた。女児はバルガスさんとともに来年６月までの米国滞在が認められた。

　弁護士は「ＵＳＣＩＳは緊急性を認識した」と評価する一方、「女児を危機的状況に追い込んだ制度上の課題を見逃すことはできない」と指摘した。

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