医療重大事案　２４例明示…大学病院などへ　報告基準を統一　厚労省

投稿日 2025年6月17日 05:00:00 （医療総合）

　厚生労働省は、大学病院などの特定機能病院が、医療事故などの重大事例を確実に把握する体制づくりを強化する方針を決めた。手術患者の取り違えなど２４種類の具体例を示して重大事例を明確化した。各病院の原因分析の結果や対策は病院間で共有してもらい、安全対策の強化につなげる。

　特定機能病院は、高度な医療の提供が可能として厚労省から承認された医療機関で、全国に８８病院ある。厚労省は死亡事例が発生した場合、全例を院内の医療安全部門に報告することを義務づけている。一方、それ以外の事例を報告するかの判断基準は各病院が独自に定めており、安全管理の水準にばらつきがあった。

　このため、死亡事例を含めた重大事例の報告内容を共通化することにし、３段階に分けて例示した。最上位の「Ａ類型」は患者への影響度が大きく、確実に回避できた事例で、手術する患者や部位の取り違え、医療機器の誤使用による後遺症など１２種類を挙げた。各病院には全例の原因を検証し、再発防止策を講じることを求める。

　次の「Ｂ類型」は、患者への影響度は大きいが、回避できたとは限らない事例で、

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