帯状疱疹ワクチンの認知症予防効果、豪州で追認　英国と同様の接種資格制度を導入

※画像はイメージです

　米・Ｓｔａｎｆｏｒｄ　ＵｎｉｖｅｒｓｉｔｙのＭｉｃｈａｅｌ　Ｐｏｍｉｒｃｈｙ氏らは、生年月日に基づく帯状疱疹ワクチン接種資格制度を実施しているオーストラリアの１０万例超の電子医療記録を解析した結果、帯状疱疹ワクチン（弱毒生ワクチンＺＯＳＴＡＶＡＸ）接種による認知症の予防効果が示されたとＪＡＭＡ（ ２０２５年４月２３日オンライン版 ）に発表した。これまでに、同様の制度を実施している英国・ウェールズの２８万例超を対象にした研究でも帯状疱疹ワクチンの認知症予防効果が示されており（関連記事「 帯状疱疹ワクチン接種で認知症リスク低減？ 」）、今回の結果はそれを追認するものとなった。

　オーストラリアで２０１６年１１月１日に開始された帯状疱疹ワクチン接種プログラムでは、１９３６年１１月２日（基準日）以降に出生した者に無料接種資格を与えるが、基準日より前に出生した者は生涯にわたり接種対象外となる。Ｐｏｍｉｒｃｈｙ氏らは今回、オーストラリアのプライマリケア医療情報提供会社ＰｅｎＣＳから、接種プログラム開始時点で５０歳以上

続きを読む