［医療ルネサンス］治療と仕事の両立＜５＞復職はゴールではない…「仕事と治療の両立支援ネット－ブリッジ」代表理事　服部文さん

投稿日 2025年11月4日 05:00:00 （医療総合）

　病気になっても仕事を続けていくために、どんなことが患者や企業に求められるのか。キャリアコンサルタントとして患者の相談支援活動に取り組む一般社団法人「仕事と治療の両立支援ネット―ブリッジ」（名古屋市）代表理事の服部文さんに聞いた。

　――仕事と治療の両立についての現状認識は。

１９７１年生まれ。２０１３年、現在の法人の前身となる団体を設立した。著書に「改訂版　治療と仕事の両立支援ハンドブック」（労働調査会）。

　「１０年以上活動していますが、通院しながら働く患者への理解は社会で浸透しつつあります。国は２０１２年に策定したがん対策推進基本計画に、がん患者の就労支援を初めて盛り込みました。治療法が進歩し、昔なら『治らなかった病気』が『長く付き合う病気』に変わっているという認識も広まっています」

　「それでも、離職者は後を絶ちません。職場復帰できるまで回

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