歯の変色と歯髄（歯の神経）

今回は、歯の変色と歯髄(歯の神経）についてかきます。

歯髄(歯の神経）は、元々は歯槽骨の中を通り、歯根（歯の根っこ）の先端から歯の中に入ってきます。歯髄は、歯が虫歯やヒビが入るなど問題を生じると、その異常を痛みの大小として認識する性質があります。そして、歯髄はこの知覚を司るのと同時に、歯に栄養を供給してもいます。

虫歯が深くなり、痛みを生じると、痛みを取るためにやむを得ず歯髄を取ります（これを抜髄といいます）。歯髄を取るということは、歯が生きている状態から死んでいる状態になることを意味しています。
また、歯を強くぶつけたりする外傷力が歯に加わると、歯髄が自然に壊死（死んでしまうこと）してしまうことがあります。そして、この歯髄壊死は、歯列矯正でもごくまれに生じることがあります（原因は定かではありません）。

 

歯髄が無くなった歯を「失活歯：しっかつし」と呼びます。この失活歯は、歯髄が壊死して腐敗することで歯の変色を起こします。変色が強くなければ、ウォーキングブリーチという歯の漂白で色を改善することが出来ます。ウォーキングブリーチは、歯の裏側から開けた穴に漂白剤をいれ、数日おきに漂白剤を交換して歯を白くする方法です。

しかし、変色が強い場合には、ウォーキングブリーチでの十分色の改善は難しく、セラ

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