お菓子で手話の輪…ろう者の女性　横浜で１０日開店

　生まれつき耳が聞こえない横浜市青葉区の伊藤ホサナさん（３５）が１０日、同区内に菓子店「めめ菓子工房」をオープンする。素材にこだわった和洋菓子に加え、手話を表現したクッキーなどを販売し、「手話やろう者について多くの人に知ってもらえる店に」と張り切っている。（横浜支局　石塚柚奈）

オープンの準備をする伊藤さん（９月１９日、横浜市青葉区で）

　９月上旬、オープンを前にした工房では、伊藤さんが試作品作りに精を出し、パイナップルケーキのいい香りが漂っていた。「かわいくて安心して食べられるお菓子を目指している」と、試作の出来に目を細めていた。

　食材は国産や地元産のものにこだわり、やさしい甘みを持つ有機きび砂糖、こうじを使用する。旬のフルーツを使ったケーキなどのほかに、「ありがとう」や「め」を表す手話や指文字のクッキーや 落雁（らくがん） も販売。包装紙や紙袋にも手話の絵をさりげなく添える予定だ。

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