虹の橋に旅立った保護猫出身の「クロ」　ホーム開設時の初期メンバーで最高齢　苦楽を共にしてきた仲間だった

旅立つ直前の「クロ」（今年８月、「さくらの里山科」で）

　ペットと暮らせる特別養護老人ホーム「さくらの里山科」で暮らしていた猫の「クロ」が、今年８月、虹の橋へ旅立ちました。“享年”１７歳（推定）。保護猫出身だったので正確な年齢こそ分かりませんが、それでもホームの犬や猫の中では最高齢でした。

　ここ数年、「さくらの里山科」では年間３匹以上のペットが旅立っています。飼い主である高齢者と同伴で入居した時点で既に高齢だった場合が多いのと、２０１２年４月のホームの開設と同時期に迎えた保護猫や保護犬たちが高齢化しているためです。

　今年も、７年前に同伴入居したトイプードルの「サンタ」（１４歳）、ほぼホーム開設時に飼い犬となった保護犬出身の雑種「大喜」（推定１６歳）、昨年同伴入居したコーギーのミックス犬「ココ」（１３歳）、そして、１１年間暮らした「クロ」の計４匹のペットが相次いで命を全うしました。皆、大往生と言える年齢での旅立ちであり、苦しむような延命措置はしない範囲で手を尽くした結果でのお別れでしたので、悔いはありませんし、自然の摂理だと納得できます。しかし、悔いはなくても、納得できていても、

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