［医療ルネサンス］動物のちから＜７＞導入の現場見て検討を

◇Ｑ＆Ａ

帝京科学大講師　山本真理子さん

　治療計画に動物を組み入れる「動物介在療法」について、帝京科学大講師の山本真理子さんに聞いた。

２０１１年、麻布大大学院博士後期課程を修了。米カリフォルニア大デービス校博士研究員などを経て、１８年から現職。日本身体障害者補助犬学会理事も務める。

　――患者を支援する「ファシリティドッグ」が日本に導入されて１０年以上たつが、普及しない。

　「日本と違って欧米では、犬が人間のパートナーとして暮らしてきた長い歴史があります。いろんな仕事を犬と行うため、役割に合った犬を求め、改良と繁殖、訓練を重ねてきたのです。その結果として、警察犬や牧羊犬、補助犬（盲導犬・聴導犬・介助犬）

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