「寝たきり社長」自称の男性、愛知のＰＲサポーターに…「障害者も挑戦しやすい環境を発信したい」

　愛知県は１６日、愛知を全国にＰＲしてもらう「ＬＯＶＥあいちサポーターズ」を自称「寝たきり社長」として活躍する佐藤 仙務（ひさむ） さん（３３）に委嘱した。

大村知事から委嘱状を受け取った佐藤さん（１６日、愛知県公館で）

　サポーターズは、スポーツや芸能などの活動を通じて愛知の魅力を内外にアピールしてもらうのが目的で、団体を含め佐藤さんで２９番目となる。

　東海市在住の佐藤さんは、生後１０か月で難病の「脊髄性筋 萎縮（いしゅく） 症」を患った。特別支援学校時代、卒業後に働く事業所を探したが見つからず、１９歳で幼なじみと起業。重度障害がありながらも、ウェブサイトや名刺を作成する会社「仙拓」の社長として、顧客を開拓してきた。

　県公館であった委嘱式で、大村知事から委嘱状を手渡された佐藤さんは「障害者として初めてのサポーター。愛知県が障害者にも挑戦しやすい環境だということを発信したい」と語った。

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