インフル患者　９週連続で増加　一気に感染拡大「コロナ前の状況に戻った」　脳症のリスクも…直近１週間で推計１６７万人

　厚生労働省は２７日、全国約５０００か所の定点医療機関から直近（１２月１６～２２日）の１週間に報告されたインフルエンザの感染者数が、１医療機関あたり４２．６６人（前週１９．０６人）だったと発表した。増加は９週連続。全都道府県で前週より増え、３６都道府県で警報の目安とされる３０人を上回った。厚労省は、この１週間にインフルエンザで全国の医療機関を受診した患者数を約１６７万４０００人と推計した。

厚生労働省の資料を基に作成

　都道府県別では、大分県が最多で８２．６４人。前週の３７．２２人から２倍以上増えた。次いで鹿児島県が６５．５７人（前週２９人）、佐賀県が６１．６２人（同２８．５５人）、千葉県が６０．０３人（同２４．４９人）だった。全国の計５８００施設で学校などの休校や学年・学級閉鎖の措置がとられた。また、定点医療機関から報告された新たな入院患者数は３１１５人（同１３１６人）だった。

　川崎市の多摩ファミリークリニックでは、１２月半ば頃からインフルエンザにかかって受診する患者が一気に増えた。院長の大橋

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