営業担当、無資格Ｘ線照射…手術中　医療機器メーカーの４人

　医療機器メーカー「ニューベイシブジャパン」（東京）の営業担当者が、医療機関の手術に立ち会い、無資格でＸ線装置を操作していたことがわかった。放射線であるＸ線の照射は人体に影響を与える可能性があり、営業担当者の行為は操作を医師らに限っている診療放射線技師法に抵触する恐れがある。

　関係者や同社によると、営業担当者４人が昨年、複数回の整形外科手術に立ち会った際、Ｘ線装置を操作した。照射ボタンを押すなどしたという。

　同法は、医師や歯科医、診療放射線技師以外の放射線照射を禁じ、違反には罰則もある。今回の行為は、医療従事者以外の医療行為を原則禁じる医師法にも抵触する疑いがあるという。

　同社は２００９年５月設立の米国系企業。脊椎手術の際に使うインプラントの製造・販売などを手がける。取材に対し、「弊社製品を適正に使用してもらうために立ち会っていたところ、現場でサポートする必要が生じたため、装置を操作した」とした上で、「深刻に受け止め、外部弁護士による調査を実施している」などと説明した。

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