噛み合わせには、真の噛み位置と見せかけの噛み位置がある

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今回は、真の噛み位置と見せかけの噛み位置があります。


上下の歯をしっかりと噛み合わせた時、通常、上下の歯が最大接触面積であたる位置で噛みあいます。

この噛み位置を中心咬合位（ちゅうしんこうごうい）と呼びます。

中心咬合位は、上下の歯が最もたくさん噛み合う位置なので、噛んだ時に最も安定します。

しかしながら、この中心咬合位は歯並びや被せ物、入れ歯などで容易に変化します。

つまり、歯並びや被せ物、入れ歯などの噛み合わせに不具合があれば、下顎は安定を求めて無意識のうちにずらして噛むことになります。

これは、真の噛み位置でなく、見せかけの噛み位置であるといえます。


一方、下顎が顎関節や頭蓋に対し、３次元的に正しい噛み位置というものがあり、これが真の噛み位置であるといえます。

そして、この真の噛み位置は、必ずしも現状の歯並びや噛み合わせと一致しているわけではありません。

真の噛み位置で咬んだ時に、最初に当たる噛み合わせの部分を、早期接触（そうきせっしょく）と呼びます。

この早期接触により干渉している噛み合わせの当たりを取り除く（咬合調整する）ことで、見せかけの噛み合わせ

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