［コロナ警告］医療の狭間＜４＞空床補償２年で３兆円…透明性課題「幽霊病床」も

投稿日 2022年11月15日 05:00:00 （医療総合）

自転車操業

コロナ患者受け入れに備えて確保されている空きベッド（大阪市北区の加納総合病院で）＝宇那木健一撮影

　１０月中旬、大阪市北区の「加納総合病院」（３００床）のコロナ専用病棟は閑散としていた。新型コロナウイルスの第７波が収束し、患者は１桁に落ち着いていた。「それでもすぐに対応できるよう２０床ほどは確保している」。加納繁照・理事長（６７）は説明した。

　次の波に備え、病床を空け続ける。これが必要なのは、新型コロナは時期によって患者が急増するからだ。

　ただし、病院の平時の「余力」は小さい。

　日本の医療制度では、病院は病

続きを読む