日本の食品輸入規制、中国に撤廃申し入れ…中国側は原発処理水の海洋放出へ懸念

投稿日 2023年3月12日 14:28:00 （医療総合）

　【北京＝吉岡みゆき】垂秀夫・駐中国大使は１１日、中国の 王文濤（ワンウェンタオ） 商務相と北京で会談し、東京電力福島第一原発事故以降、中国が続けている日本からの農水産物や食品の輸入規制を解除するよう申し入れた。

垂秀夫・駐中国大使

　在中国日本大使館の発表によると、垂大使は、東日本大震災から１２年がたっても中国が輸入規制を続けていることに対し、撤廃を強く要請した。政府関係者によると、これに対し王氏から回答はなく、原発の処理水の海洋放出について懸念が示されたという。

　両者は、閣僚級で幅広い経済課題を協議する「日中ハイレベル経済対話」を早期に実現することなど、意見交換の継続で一致した。

　中国は、福島、宮城など１０都県のすべての食品の輸入を停止しているほか、１０都県以外の野菜や果実などについても事実上輸入を認めていない。福島など８県の水産物の輸

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