温泉宿で湯船につかりたい…足腰が弱った高齢者の旅行を助ける「トラベルヘルパー」って？

　年齢を重ねて足腰が弱くなっても、旅行や外出を楽しみたい――。今回のテーマは「出かける」。高齢者や家族を支えるサービスを紹介します。（板垣茂良、長原和磨）

芳子さん（左）ら娘とアルバムを見ながら、これまでの親子旅行を振り返る堀江さん（右）（静岡県で）

　「やっぱり温泉はいいなぁ。おかげさまで幸せだよ」

　静岡県伊豆市の堀江武芳さん（９２）は、長女の高橋芳子さん（６４）と出かけた昨年１０月の旅行を振り返った。訪れたのは同県東伊豆町のホテル。部屋には備え付けのひのき風呂があり、伊豆の秋を堪能したという。

　生まれも育ちも伊豆半島の堀江さんは、大の温泉好き。ただ、ここ数年は介護が必要な状態で、筋力の衰えもあって、一人で入浴することは難しい。

　そこで年１回の親子旅行では、介護専門の旅行会社「あ・える倶楽部」（東京）のサービスを利用している。介護福祉士などの資格を持ち、研修を受けたスタッフ（トラベルヘルパー）が旅行に同行してくれる。

清水さんに支えられながら、温泉

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