歯周病　放置すると認知症の発症リスクが高まる？

　 Ｑ 　歯茎が腫れて、歯がグラついている気がする。

　 ヨミドック 　もしや歯周病かな。歯周病は、歯の表面の細菌の塊（プラーク）の中の歯周病菌が歯肉に入り込み、慢性的な炎症を引き起こして、歯を支える骨を溶かす病気です。中高年でかかる人は多く、虫歯と並んで歯を失う原因になるだけでなく、全身のいろんな病気と関連することが分かってきています。

　 Ｑ 　全身に関わるの？

　 ヨ 　そうなんです。糖尿病の悪化、心筋 梗塞（こうそく） 、呼吸器疾患などのリスクを高めます。炎症物質などが血流に乗って全身を巡り、体の各所に影響すると考えられています。最近は、歯周病と認知症の関係も注目されています。

　 Ｑ 　認知症まで？

　 ヨ 　九州大によるマウスを使った研究で、認知症の３分の２を占めるアルツハイマー病を、歯周病が引き起こしたり、進行を早めたりする可能性が示されました。

　中年に当たるマウスに、歯周病菌を３週間投与したところ、アルツハイマー病の原因物質とされるたんぱく質「アミロイド β（ベータ

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