ビニール手袋　関税引き上げ…コロナでゼロから４・８％に　

　政府・与党は、医療や介護の現場で利用されている使い捨て手袋（ポリ塩化ビニール製）の関税率をゼロから４・８％に引き上げる方針を固めた。ほぼ全量を中国などからの輸入に頼っている使い捨て手袋は、コロナ禍の需要増加で価格が急騰し、２０２１年度から暫定的に関税率がゼロになっている。

　政府・与党は、関税率をゼロにしたままでは競合するポリエチレン製手袋の国内生産に影響が出ると判断した。今月中旬にまとめる与党税制改正大綱に盛り込み、来年の通常国会に関連法案を提出して２４年４月からの引き上げを目指す。

　使い捨てビニール手袋の調達価格は、コロナ禍前は１組３円前後だったが、２０年春以降には一時、１２円台と４倍近くに跳ね上がった。現在は需給が緩和し、３円台で推移している。

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