脳死判定、瞳孔検査できない場合はＣＴで代替…臓器提供の意思生かせないケース減らす狙い

投稿日 2023年12月28日 23:17:00 （医療総合）

　厚生労働省は来年１月から、脳死判定で瞳孔の状態を確認する検査などができない場合、ＣＴ（コンピューター断層撮影法）やエックス線を使った補助検査を導入する。画像検査で脳内の血流が失われていることを確認する。瞳孔の検査などができないことで本人や家族の臓器提供の意思を生かせないケースを減らす狙いがある。

　臓器移植法に基づく法的な脳死判定では、▽光を当てても瞳孔が開いたまま▽顔を左右に振っても眼球が動かないなど脳幹反射がない――といった５項目を、２人以上の医師が原則６時間以上の間隔を空けて２回確認する。

　しかし、交通事故で目が傷ついていたり、白内障があったりすると、瞳孔や脳幹の状態を調べるのが難しい。このため、厚労省は代わりの手段として、画像検査を使って判定することを認めることにした。

　検査項目のうち▽深い 昏睡（こんすい） ▽ 平坦（へいたん） な脳波▽自発呼吸の停止――については、従来通り確認が必要だ。 <

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