「負債」だった引退競走馬、セカンドキャリア広がる…「セラピー馬」として再スタートも

投稿日 2024年2月6日 15:00:00 （医療総合）

　引退後は殺処分されることも多かった競走馬の「セカンドキャリア」を築く取り組みが注目されている。動物愛護意識の高まりを背景に、馬を活用する例として日本中央競馬会（ＪＲＡ）が把握する施設や団体は少なくとも全国に５１件あり、大半で元競走馬が活躍している。人々を乗せて癒やし、患者のリハビリを手伝う。競争の世界から一転、穏やかな余生を送り始めた。（後藤静華）

「セラピー馬」

来場客を乗せてゆっくりと歩く引退馬（２０２３年１１月、ＴＣＣセラピーパークで）＝中原正純撮影

　滋賀県栗東市で２０１９年、引退馬が次のステップを踏み出す拠点としてスタートした「ＴＣＣ　Ｔｈｅｒａｐｙ　Ｐａｒｋ（セラピーパーク）」。昨秋、引退馬２頭が来場客を乗せてゆったりと歩き、もらった餌をほおばっていた。大津市の主婦（６０）は「こうやってまた働ける馬は幸せ」と話した。

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