英王室外交に影響　懸念…がん診断　国王の公務見合わせ

投稿日 2024年2月7日 05:00:00 （医療総合）

　【ロンドン＝蒔田一彦】英国のチャールズ国王（７５）ががんと診断され、一部の公務を当面見合わせることとなった。国王による外国訪問や国賓の接遇も、しばらくは行われない見通しで、王室外交への影響が懸念されている。

　英王室は、一般市民の前に姿を見せる公務について、「多くの予定の変更や延期を余儀なくされる」と説明している。英ＢＢＣなどは、長男のウィリアム皇太子（４１）が国王の代理や補佐を務める場面が増えるとの見方を伝えている。妻キャサリン妃が１月に腹部の手術を受けて療養中で皇太子も公務から離れていたが、７日から復帰するという。

　英君主は旧植民地など５６か国で構成する「英連邦」の首長であり、このうちカナダやオーストラリアなど１４か国の元首でもある。

　しかし、近年は加盟国の間で植民地時代の歴史の清算を求める動きが強まっている。君主制から共和制への移行を目指す国もある中で、国王が２０２２年９月の即位後に訪問した加盟国はケニアだけだった。今年は英連邦諸国への訪問を本格化させると見込まれていた。英紙ザ・タイムズは「計画されていたカナダと豪

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