［医療ルネサンス］人工心臓で生きる＜２＞制限ある中　旅行楽しむ

投稿日 2024年4月23日 05:00:00 （医療総合）

　「人工心臓で、もう一度自由に歩きたい」

　２０２２年１月、大阪府内の病院に入院していた松本純一さん（７１）は決心した。

　心不全でここ１０年ほど入退院を繰り返してきた。心機能が低下し、呼吸が苦しく、車いすに座っているだけなのに、肩で息をしていた。

　主治医から「点滴治療を続けても１年持つか」と言われてほどなくして、補助人工心臓の説明を受けた。

　このまま入院を続けて最期を迎えるか、人工心臓で息苦しさを改善して自宅に戻るか。松本さんが自分の望みを家族に伝えると、みな賛成してくれた。長女は「父の固い意志を支えようと思った」と振り返る。

　松本さんは人工心臓の手術を行う大阪大病院（大阪府吹田市）に転院した。

　そこで、医師と看護師から人工心臓について、より詳しい話があった。

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