新生児検査　２難病追加、実証開始　１３府県で…全国一律実施目指す　

投稿日 2024年5月2日 05:00:00 （医療総合）

　新生児の先天性の病気を早期発見する検査に、二つの難病を加えるこども家庭庁の実証事業が始まり、大阪府や埼玉県など１３府県と、千葉市や名古屋市など８政令市が参加することがわかった。同庁が費用を補助し、全国一律での実施を目指して検査や治療体制を整え、課題を洗い出す。

　この新生児マススクリーニング検査について、国は現在、都道府県や政令市に２０種類の病気について公費で行うことを求めている。

　実証事業で加わるのは、細菌やウイルス感染への抵抗力が極度に低い「重症複合免疫不全症（ＳＣＩＤ）」と、全身の筋力が低下する「脊髄性筋 萎縮（いしゅく） 症（ＳＭＡ）」の検査。数万人に１人の割合で生まれ、治療しなければ命にかかわる。早期発見できた場合、ＳＣＩＤは造血幹細胞移植、ＳＭＡは遺伝子治療薬による治療などを行えば、健康に成長できる可能性が高い。

　大学病院などが検査を行ってきた地域もあるが、数千円の自己負担が必要で、希望し

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