１日どれくらい運動すれば健康を維持できるの？　厚生労働省が新基準作成…長すぎると死を早める習慣も

　日々の暮らしで体を動かすことは、様々な病気の予防につながります。厚生労働省は１月、健康で過ごすために必要な活動量の基準を１０年ぶりに改訂しました。新たに定期的な筋力トレーニングを推奨し、座りすぎを避けることを呼びかけました。（加納昭彦）

　今回の基準は「健康づくりのための身体活動・運動ガイド２０２３」としてまとまりました。

　４月にスタートした国民の健康作り計画「健康日本２１（第３次）」では、運動習慣を持つ人の割合を２０３２年度に現状より１０ポイント増の４０％とするなどの目標を掲げます。ガイドは、目標の達成に向けて自治体が行う施策などに活用されます。

　家事や仕事、スポーツなどの身体活動は、脳卒中や心筋 梗塞（こうそく） などの循環器病や糖尿病、がんの予防や、うつ、不安症状の軽減につながります。

　具体的にどんな運動がよいのか、何に気をつけるべきか。この１０年で様々な知見が得られました。

　一つは、筋力トレーニングの重要性です。スクワットや腕立て伏せは、筋力、身体機能、骨密度を改善させ、高齢者では、転倒や骨折のリス

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