地域医療のプロ、能登の力に…自治医大卒業生「仲間助ける」　派遣２３人　外来や当直担う

投稿日 2024年5月7日 05:00:00 （医療総合）

　能登半島地震で被害に遭った奥能登地域の医療機関を支援するため、自治医科大学（栃木県下野市）の卒業生が２月から継続的に被災地に入り、ボランティアで医療活動に従事してきた。現地入りした同大卒業生の医師は計２３人。全国から集まった地域医療のプロが被災地の医療を支えた。（宇都宮支局　八幡大輝、写真も）

　「若い頃に働いた『青春の町』が大きなダメージを負ったのは悲しい。町の機能が再生し、立ち上がる手伝いができれば」

　４月中旬、第１０陣として能登町の公立 宇出津（うしつ） 総合病院の支援に入った寺本了太さん（４４）は、変わり果てた町を前にそう語った。寺本さんは支援プロジェクトの中心人物の一人。金沢市出身で、同病院のほか、輪島市や 珠洲（すず） 市の医療機関で勤務した経験を持つ。

　寺本さんと同じ第１０陣に参加した小出佳代子さん（５４）は佐賀県出身。東日本大震災で被災地入りした経験があり、その縁で今は宮城県登米市で個人医院を営む。

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