伊藤環境相が水俣市で謝罪、発言制限の運用を見直しへ…患者らのマイク切り問題で

投稿日 2024年5月9日 00:34:00 （医療総合）

　熊本県水俣市で１日に行われた水俣病の患者・被害者団体と伊藤環境相との懇談で、団体側の発言中に環境省の職員がマイクの音を切った問題を巡り、伊藤環境相が８日、水俣市を訪れて当事者らと面会し、「心からおわびする。深く反省し、しっかり環境行政を進めていく」と謝罪した。改めて懇談の場を設ける意向や、団体側の発言時間を制限してきた運用を見直す考えも示した。

「水俣病被害市民の会」の山下善寛代表（右）に頭を下げる伊藤環境相（８日午後、熊本県水俣市で）＝白石一弘撮影

　懇談は水俣病公式確認の日（５月１日）に営まれる犠牲者慰霊式後に毎年行われてきた。１日は患者や被害者が発言中に、環境省側が「１団体３分」で終えるよう何度も促し、亡き家族への思いを話している最中に、時間が超過したとしてマイクの音量をゼロにする場面もあった。

　伊藤環境相は８日、同市の水俣病情報センターで、マイクを切られた山下善寛さん（８３）が代表を務める「水俣病被害市民の会」

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