新興企業の薬開発　早期支援…有識者提言　ＡＩ活用医療機器も

投稿日 2024年7月25日 15:00:00 （医療総合）

　厚生労働省の有識者検討会は、健康医療分野のスタートアップ（新興企業）の支援策に関する提言をまとめた。難病の治療薬やＡＩ（人工知能）を使った医療機器の研究開発を早期から支援する仕組みなどを盛り込んだ。

　医薬品や医療機器の研究開発で、欧米では新興企業が早期段階に中心的な役割を担っている。日本では誕生する新興企業が減り、厚労省によると、２０２３年に設立された健康医療分野の新興企業は５０社と２０年の半分以下に落ち込んでいる。

　提言では、開発が進みにくい難病の治療薬のほか、感染症の治療薬、ＡＩを使う医療機器などの研究開発を早期から支援し、事業の進み具合に応じて補助金を支給する仕組みを２５年度までに設けるよう求めた。

　製品の効果や安全性の科学的根拠や承認・保険適用の見通しについて助言を受けられる相談窓口の必要性も指摘。事業化に向けたノウハウを持つ国際的なベンチャーキャピタル（起業投資会社）を日本に呼び込むことも盛り込んだ。

　厚労省は、新興企業の支援を通じ

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