厚労相　移植予算増「最優先事項」…自民議連が体制強化要望　

投稿日 2024年8月2日 05:00:00 （医療総合）

　武見厚生労働相は１日、臓器移植について「最優先事項だが、国の予算が少なすぎる」と述べ、２０２５年度予算案で増額を目指す考えを示した。移植医療の充実を求める提言を武見氏に提出した、自民党の臓器移植を考える議員連盟（会長・田村憲久・元厚労相）が明らかにした。

　提言は、移植施設が、人員や病床の不足を理由に、脳死者から提供された臓器の受け入れを断念している問題を受けてまとめた。移植施設に支払われる診療報酬の増額や施設間の連携を早急に行うことを要望。脳死の可能性がある患者の家族に説明や意思確認を行う「日本臓器移植ネットワーク（ＪＯＴ）」と都道府県のコーディネーターの増員や処遇改善も盛り込んだ。

　政府の来年度予算案については、臓器移植の推進に向けて「十分な対応」を求めた。

　議連事務局長の三ツ林裕巳衆院議員によると、武見氏はこの日、提言を受け取った際、今年度は厚労省が１０億円を計上した移植関係予算の増額に意欲を示した。診療報酬の対応が必要との認識でも一致した。

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