［からだの質問箱］側彎症で肩こりや頭痛

投稿日 2024年9月6日 05:00:00 （医療総合）

　中２で 側彎症（そくわんしょう） と診断されました。屈曲は２８度で、矯正の補装具は成長が止まった１８歳で中止。今は経過観察のみで、肩こりや頭痛、自律神経の乱れがあります。この症状は手術で楽になりますか。（２０歳女性）

日々運動　柔軟性や筋力を… 出村諭　金沢大学病院整形外科教授（金沢市）

　側彎症は、小児の成長期に発症する代表的疾患の一つで、正面から見て通常はまっすぐな背骨（脊柱）が左右どちらかに曲がり、ねじれを伴います。その程度が重度になると、胸部の変形に関連した呼吸障害や、背骨の変形に関連した痛みや神経障害を引き起こす可能性があります。

　側彎症の程度は「コブ角」（最も曲がったところの脊柱の角度）で評価されます。成長期にコブ角が２０～２５度を超える場合は、装具治療を行い、成長がほぼ完了した時点で段階的に終了していきます。

　成長完了時に、コブ角が４０～５０度を超えてしまった

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