熱中症対策　携帯扇風機のより効果的な使い方は？…風を当てるだけでは発症を防げない　

　９月に入っても暑い日が続いています。携帯扇風機は、外出時の必需品という人も多いと思います。荷物が増えてしますが、使い方によっては、熱中症予防の一助にもなるといいます。効果的な使用法について、済生会横浜市東部病院患者支援センター長の谷口英喜さんに聞きました。（聞き手・利根川昌紀）　

――猛暑の中、どうしても外歩きをしなければいけない場合、どのような点に注意したらよいでしょうか。

　熱中症を予防するのに知っておきたいのが「暑さ指数（ＷＢＧＴ）」です。体内の熱に影響を及ぼす要素で、その数値に影響が出る要素の割合として気温が「１」、湿度が「７」、 輻射(ふくしゃ) 熱が「２」となっています。輻射熱とは、日差しや地面、建物などから出される熱や赤外線のことです。外にいると、気温と湿度からは逃れられませんが、日傘をさしたり帽子をかぶったりすることで、輻射熱を避けることはできます。

　帽子は、白っぽくて、ツバが１周ぐるりとあるタイプが望ましいです。

――携帯扇風機を持ち歩く人が多くいます。熱中症対策として有効ですか。

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