ホームの入居者を癒やして看取って今１３年　「僕は幸せだよ」と笑みで答えてくれる“看取り犬”の文福

桜を見る文福（「さくらの里山科」で）

　ペットと暮らせる特別養護老人ホーム「さくらの里山科」の飼い犬「 文福(ぶんぷく) 」は保護犬出身で、２０１２年４月のホーム開設と同時にやってきました。まだ人居者はおらず、文福が“入居者第１号”でした。

　文福は保健所（動物愛護センター）にいたので正確な誕生日はわかりません。ホームに来た時、獣医師さんが推定した年齢は２～３歳。それから１３年がたち、現在は１５～１６歳ということになります。いわゆる雑種ですが、柴犬の血が混ざっていると思います。柴犬系雑種です。柴犬の平均寿命は１４．８歳。また文福のような中型犬の平均寿命は１３．４歳。文福の推定年齢は、どちらの平均寿命も超えていますので、相当な高齢犬だと言えます。

　保健所にいた文福は、殺処分予定の１日前に、動物愛護団体「ちばわん」に救われました。２０１１年の秋のことです。もし、その日に「ちばわん」のスタッフが保健所を訪れなかったら、文福の命は失われていたでしょう。そんな文福が１５歳を超えて、立派な高齢犬になったことを考えると、感慨無量です。

　文福は、「さく

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