障害者や乳幼児連れの万博「優先レーン」、情報発信ないために…「気が引ける」とためらう人々

投稿日 2025年5月26日 14:30:00 （医療総合）

　大阪・関西万博では、行列ができる海外パビリオンを中心に「優先レーン」が設けられ、障害者や乳幼児を連れた人らがスムーズに入場できるように配慮されている。優先レーンの存在を知らなかったり、利用をためらったりする当事者もいるが、日本国際博覧会協会（万博協会）は「各パビリオンの対応を正確に把握するのは困難」として、まとまった情報発信をできていない。（坂戸奎太、脊尾直哉）

ポルトガル館に設けられた、優先レーンを意味する「優先キュー」の看板（１２日、大阪市此花区で）

　５月中旬、ポルトガル館の前には約３０分の順番待ちの列ができていた。列のすぐ脇には優先レーンを意味する「優先キュー」と書かれた看板が立ち、ベビーカーに子どもを乗せた親が、スタッフの誘導を受け、待ち時間なしで入場した。ベルナルド・アマラル館長は「ポルトガルでは、ハンデがある人を公共の場で優先するのは当たり前。万博の場でも実践している」と話した。

　ドイツ、クウェート、中国

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