全面禁煙の万博会場内に喫煙所整備へ…会場外では「遠い」の声、協会「全体として禁煙維持」

　大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会（万博協会）は２６日、全面禁煙としている会場内に、３か所の喫煙所を整備すると発表した。来場者や関係者の利便性に配慮した対応だとしている。６月上旬に利用を開始する予定。

大阪・関西万博が開催されている夢洲（８日、大阪市此花区で、読売ヘリから）＝原田拓未撮影

　万博協会は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、人工島・ 夢洲（ゆめしま） （大阪市此花区）の会場を全面禁煙としている。

　東ゲートの会場外の２か所に喫煙所を設置。喫煙者に対し、会場の外に出て喫煙所を利用するように呼びかけていた。しかし、関係者による会場内での喫煙が確認され、来場者からは「喫煙所が遠い」との声が上がっていた。

　今回、大屋根リングの北側と、催事施設「ＥＸＰＯメッセ」の南側に喫煙所を新設する。東ゲートの会場外にある１か所については、会場内から利用するように導線を変更する。喫煙所は会場内に３か所、会場外に１か所となる。

　夢洲は埋め立て地で、西側はメタンガスが発生しやすい廃棄物の

続きを読む