百日せき　最多１万９２７４人　今年累計　乳児感染で死亡恐れ

　激しいせきが続く「百日せき」について、国立健康危機管理研究機構（ＪＩＨＳ）は２７日、今年の累計患者が１万９２７４人（速報値）となったと発表した。年間で最多だった２０１９年の１万６８４５人を超えた。伝染性紅斑（リンゴ病）も１２～１８日に報告された患者数が１医療機関あたり２・０５人となり、現在の集計方法となった１９９９年以降で最多となった。

　百日せきは、主にせきやくしゃみなどの 飛沫（ひまつ） に含まれる細菌から感染する。乳児が感染すると呼吸困難や肺炎などを引き起こし、死亡する恐れもある。感染症法で２０１８年から全ての患者を把握することになっている。ＪＩＨＳによると、１２～１８日の１週間の患者数は２２９９人で、４月２１～２７日の２１７６人を上回り、過去最多を更新した。

　厚生労働省によると、百日せきを含む３種混合ワクチンは任意接種の需要が急増し、販売元の田辺三菱製薬（大阪市）は５月７日から、全ての注文に応じきれない「限定出荷」としている。生後２か月以降の定期接種に使われる５種混合ワ

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