人事異動後のメンタル不調、「適応障害」や「うつ病」の疑いも…休日を楽しめるのは？

あかださきこ

　４月は多くの企業で人事異動があり転勤や昇任、あるいは仕事内容が変わる時期です。新しい職場や仕事になじむのに苦労して、メンタル不調を訴える人が出てきます。新しい環境にうまく適応できず疲れ果て、ブルーな状態から就業困難になるのが「適応障害」です。うつ病は症状が異なります。早期に対応すればよくなるので、気づきが大事。留意点をお伝えします。

　夜よく眠れず、朝起きて疲れが取れていない。意欲もわかないと訴える２人の例を紹介します。同じメーカー勤務で、訴えた症状は似ていますが、男性は適応障害、女性の方はうつ病でした。その違いを理解していただくために、それぞれのカウンセリングの応答を並列して紹介します。

　３２歳の塩川太郎さん（仮名）は支店庶務課から本社総務課に異動後、「適応障害」を発症。家族は働いている妻がいます。

　３４歳の加賀亜矢さん（仮名）は入社以来、本社総務課、技術支援課、経理課を経て購買課です。配属１年半後に、「うつ病」を発症しました。単身生

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