［医療ルネサンス］臓器提供の現場から＜４＞「良い最期」　病院も模索

投稿日 2025年5月28日 05:00:00 （医療総合）

　今年２月、秋田大学病院の集中治療室（ＩＣＵ）の一室にＩＣＵや小児科の医師、看護師ら約１０人が集まった。１週間余り前に行われた６歳未満の女の子の臓器提供を振り返った。

６歳未満の女の子の臓器提供を振り返る秋田大学病院の医師や看護師

　「スタッフがそれぞれできることを考え、やるだけやった」「もう少し家族との時間を持ちたかった」。女の子の入院中の経過や、家族と関わった感想を約２時間にわたり話し合った。

　同病院は昨年４月に入院患者の臓器提供を初めて経験した。この１年で計３人に上り、提供までの対応を終えた後には医療関係者がこうした会議を開いている。

　救命の見込みが失われた患者の臓器提供を決断した家族には、その後の搬送までの立ち会いなども含めて精神的負担がのしかかる。同病院の集中治療医で臓器提供を担当する准教授の奥山学さんは「スタッフが一連の対応を繰り返

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