「Ｆラン大学」には入学してはいけないのか？　時間制限のある学校制度の中でスローラーナーに合った教育機会を提供

　よく「Ｆラン大学なんか入るのは無駄だ」という意見を耳にします。こういう意見を言うのは大抵、東大とか京大に入学した受験エリートです。

　「Ｆラン」大学とは俗称で、「ＢＦ（ボーダーフリー）大学」とも呼ばれているそうです。要するに入学難易度が非常に低い、基本的に全入できる大学のことを指すそうです。

　僕自身は、この意見に全く 与(くみ) しません。「Ｆラン」だろうがなんだろうが、そういう大学にニーズがある限り、存続する意義は十分にあると思っています。

　「よくある」通俗的な意見としては、Ｆラン大学に行く人は十分な学力がなく、入学してから中学レベルの英語を教えたり、初歩的な算数を教えたりしなければならないといいます。それを根拠に、「こんなレベルの低い教育をせねばならないのなら、そんな大学あるだけ無駄だ」と、 件(くだん) の受験エリートたちは言うのです。

　でも、これってまず、問題設定の仕方が根本的に間違っていると、僕は思いますね。

　Ｆラン大学に入学する人の学力が低く、初歩的な英語や初歩的な数学を教えなければいけないのであれば、なおさら

続きを読む