［医療ルネサンス］男性の更年期障害＜３＞ホルモン補充など選択肢

サイクリング用のユニホームを着て、愛用の自転車にまたがる会社役員男性（２月中旬、東京都内で）＝青木久雄撮影

　更年期障害の症状が重い場合の治療は、ホルモン補充療法が選択肢になる。

　「治療を始めて１年近く。かつてのように、休日に仲間とサイクリングを存分に楽しめるようになった」とうれしそうに語るのは、東京都内の会社役員男性（４８）。昨春から順天堂大病院（東京都文京区）で、男性ホルモンを注射で補充する治療を受けている。

　それまでの約２年間は気分が落ち込み、よく眠れないことが多かった。仕事が手に着かず、終日、家に閉じこもる日も。勤め先の担当業務が変わったことが一因とみられた。

　男性は、症状から更年期ではないかと考えて受診すると、更年期障害と診断された。治療を始めてまもなく気力、体力がみなぎってきたことを実感した。

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