災害応対コンテナの道の駅への設置、国交省が推進…トイレ・診療所に転用可能

能登半島地震で、医療救護所として活用するために避難所の敷地内に設置されたコンテナ（石川県珠洲市で）

　国土交通省が、災害時にトイレや診療所などに転用できるコンテナの道の駅への設置を推進している。１月の能登半島地震で４０件以上活用された実績を踏まえ、自治体などがコンテナを設置する際の留意点をまとめた指針を策定。平時には店舗や倉庫などに活用しつつ、防災機能の強化につなげたい考えだ。

　コンテナは、フォークリフトやトラックで運搬できるもののほか、車体が一体となった「コンテナハウス」や「トレーラーハウス」も想定。普段はトイレやコインシャワー、物販スペース、ホテルなどとして使うが、災害時には避難所のトイレやシャワー、救護所や仮眠施設に転用できる。

　能登半島地震では、全国の自治体や民間企業が避難所や学校、病院、市役所などに設置した。国交省九州地方整備局は福岡県うきは市の道の駅「うきは」に常設しているトイレコンテナを、石川県穴水町へ運搬。太陽光発電パネルや水浄化システムが搭載されているためライフラインが回復していない段階でも使え、約１か月稼働した。

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