静岡でもＰＦＡＳ検出、血中濃度が米の指針値超だった男性「早く対策を」…市は住民の血液検査予定せず

「清水ＰＦＡＳ問題を考える連絡会」の発足を発表する鈴木さん（右）ら（１３日、静岡市葵区で）

　静岡市清水区三保の化学工場「三井・ケマーズフロロプロダクツ清水工場」の周辺水路から、発がん性の恐れが指摘される化学物質「ＰＦＡＳ（ピーファス）」が検出された問題で、工場の元従業員の男性らが１３日、市内で記者会見を開き、市民団体「清水ＰＦＡＳ問題を考える連絡会」を発足させると発表した。

　清水区在住で元従業員の鈴木孝雄さん（７７）らを共同代表とし、市内在住の住民ら約２０人で構成。１８日に正式に発足する予定で、市や工場側などに地元住民を対象にした血液検査の実施や早期の対策を求めるほか、市民向けの講演会を開くという。

　鈴木さんは元従業員を対象にした血液検査を受けたところ、血中濃度は１ミリ・リットルあたり２９・７ナノ・グラムで、腎臓がんなどのリスクが高まる濃度として米国の学術機関が設定した指針値（同２０ナノ・グラム）を超えた。市は住民対象の血液検査は行わない考えを示しているが、鈴木さんは「地元には、高いＰＦＡＳ濃度が検出された井戸水を、数年前まで飲んでいたという人もいる。子どもたちのためにも早く

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