公的年金とはどのような仕組み？…現役世代でも受け取れる「障害年金」や「遺族年金」も

「積み立て」ではなく

　Ｑ　 公的年金って何ですか。

　Ａ　 働いている現役世代が賃金の中から納めた保険料などを財源に、主に高齢者に生活費を支給する仕組みです。現役世代から高齢世代への仕送りのようなイメージで、「世代間での支え合い」とも言われています。現役世代が高齢になったら、次の世代が納めた保険料から、年金を受け取ることができます。

　Ｑ　 自分の保険料を積み立てておいて、将来、受け取るのではないのですね。

　Ａ　 積み立ての場合、数十年後に引き出した際、物価の高騰や賃金の上昇によって、お金の価値が大きく下がるかもしれません。年金は、納められた保険料がすぐに高齢者の手元に渡るので、こうした心配がありません。

　Ｑ　 年金はなぜ必要なのですか。

　Ａ　 老後、退職して収入が得られなくなると、生活に困りますよね。何歳まで生きるか分からず、いくら貯蓄をしておけばいいのか見通せません。そこで、年金は原則６５歳から、生きている間、ずっと受け取れるようになっています。「年を取って働けなくなる」というリスクに備え、国内に住む２０～５９歳の全て

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