ワクチン接種前倒し　未知数…一般向け確保　限定的

投稿日 2022年1月12日 05:00:00 （医療総合）

　岸田首相が１１日に表明した新型コロナウイルスワクチンの３回目接種の前倒し拡大は、自治体への配送スケジュールがまだ定まっておらず、どの程度前倒しできるかは未知数だ。

　首相は１１日の全国知事会とのオンライン会合で、「高齢者に感染が広がると、重症者の割合が高くなる恐れがある。ブースター接種のペースアップを強く要請する」と述べ、３回目接種の加速を求めた。

　政府は、医療従事者や高齢者ら約３１００万人を対象に２回目との接種間隔を２～１か月短縮し、前倒しする方針を既に決めている。接種は１月、２月がヤマ場となる。

　ワクチンの自治体への配送を担当する厚生労働省は一般向け接種は従来通り、２回目と８か月間隔で５月上旬に開始することを見込んでいたが、首相の意向で前倒しが決まったという。

　一般の前倒しに使うモデルナのワクチン１８００万回分は１～３月に納入される予定だ。ただ、ワクチンの量は１８００万人分に限られるため、約４０００万回分が必要な一般接種のごく一部にすぎない

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